月別アーカイブ: 9月 2015

美しくない田んぼ

今年は残暑が無く、急に涼しくなった。

雨も多くて、低温と日照不足で、田んぼの稲の生長が遅れるのではないかと心配している。

それなので、稲刈り日をいつにしようかと、ずっと悩んでいたのだが、そろそろ稲刈り体験募集の案内もしなければならないこともあり、えいっ、やーと稲刈り日を決めた。

そして、稲刈り日が決まったことだし、今日は田んぼの水を落とした。

田んぼの水を抜いて乾かし、稲刈りに備えるのだ。

今日も雨であるが、今年の秋は本当に雨が多くて乾きにくいだろうから、もっと早くに水を落とすべきだったかなあと思ったが、後の祭り…。

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田んぼと言えば、今年も悩まされているのがスズメの被害。

この写真に写っているスズメの大群が見えるだろうか。

先日は、稲穂のお米の食われ方が本当に酷くて、ちょっと泣きそうになった。

大人のくせに、本当に泣きそうになった。

もう田んぼを辞めたいとすら思った。

悲しい…。

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このスズメの大群は、田んぼの向かいの耕作放棄地に隠れている。

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耕作放棄地が他人の迷惑になることを身をもって体験している。

ここに爆弾を投げ込んでやろうかと突発的に思った。

人間とは怖ろしいものだ。

この温和な私…、と自分で言ってしまうが、少なくとも特に過激ではない善良な市民であるこの私が、爆弾を投げ込みたいと思ってしまうとは。

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さすがに爆弾を投げ込むのは、いけないことだと分かっている。

集団的自衛権でアメリカに守ってもらおうとも思ったが、私は戦争には反対なので、キラキラ紐で防衛をすることにした。

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既に黄色い防鳥糸や見えない防鳥糸を張っているのだが、いまいち効果が無いので、キラキラ紐を追加してみたのだ。

そのおかげで、不自然にキラキラ光る、美しくない田んぼとなった。

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レモングラスの使い方 スープ編

カボチャの味噌汁を作っていたのだけれど、そうだ、レモングラスを合わせると面白いのではないかと途中で思った。

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煮干で出汁をとり、カボチャを茹でた。

そこへレモングラスを投入。

塩で味付け。

ちょっと物足りなかったので、玉ねぎをいれて、コショウも加えた。

完璧だ。

上手くいったぞ!

おいしい!!!

見えない糸

今年は早くから田んぼの稲穂をスズメが食べに来ている。

しばらく前に、田んぼの一部には、この黄色い防鳥糸を張っていた。

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そして今日は、ここにも防鳥糸を張った。

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見えないけれど、張っている。

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「見えにくい糸」、「効果抜群」と書いてある。

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この前の雨で倒れてしまった稲には、特にスズメの集中攻撃を受ける。

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防鳥糸を張るために立てた支柱。

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その先には、早速、赤とんぼが止まる。

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畦に植えている彼岸花が満開です。

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レモングラスの使い方

今朝の朝食のおかず。

端境期の今、唯一たくさん収穫できるのが空芯菜。

空芯菜の辛みそ炒めにしてみた。

かなりおいしい。

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秋茄子のレモングラス炒め。

これもかなりおいしい!

よくレモングラスの使い方を質問されるのだが、もちろんトムヤムクンだけではない。

何にでも使えますよ。

簡単です。

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みんなでご飯を食べよう

温かいご飯を食べられない子供達のことを思って、「おむすびを作って、みんなで食べよう!」という活動をしている友達がいる。

子供は無料。

貧困や鍵っ子など、様々な理由で温かい家庭でのまともな食事につけていない子供達がいる。

子供達の居場所づくりや地域の大人達のつながりの場にもなる。

私は、彼らの活動に共感している。

今日、食材が足りないという情報を聞き、私は野菜を送りたいと思った。

もちろん、無料提供したい。

これだから、私はプロの農家には向いていない。

でも、野菜を売ることよりも、人の命や人権が大事だと思うのだ。

安全保障法制で揺れている政府も、国民の命を最優先に考えてほしい。

経済優先の時代はもう終わっていると思うのだが…。

今回は、私が野菜を送るまでも無かったが、本来なら遠くの友達のこの活動を支援するよりも、近くで同じような活動をする方が良いと思っている。

私がやるには荷が重いので、誰かやってくれないかなあ…。

しかし、私の地元の小川町ではニーズが無いように思う。

おそらく、経済優先のくせに貧しい都会で行うのが有効だと思う。

第1回東京明太子倶楽部首都圏総会

第1回東京明太子倶楽部首都圏総会に参加した。

東京明太子倶楽部の活動報告の他に、明太子の創作料理、福岡発の人気テレビドラマ『めんたいぴりり2』のプロデューサや出演者によるトーク、めんたいロックのライブなど、盛りだくさんのイベントだった。

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イムラボはもちろん、小川町から4軒の有機農家の野菜の販売をした。

写真に写っているのは、明太子カラーのお客様。

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いろいろあったのだけれど、一番印象的だったのは、やっぱり東京へ車で行くのは怖い。

ミニトマトの自家採取

これまでに、様々な作物の自家採取をしているが、実はミニトマトの自家採取は今回が初めてだったりする。

教科書どおりに発酵させてから種を取った。

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台風8号 2015年

昨日は、台風8号の影響で強い雨が降り、畑は水没していた。

その時に、ちょうどデジカメのメモリが壊れてしまい、水没の様子の写真は無い。

そして、私が小川町に移住してから初めてのことだが、土砂災害警戒のため、小川町で避難勧告が発令された。

ご心配いただいた皆様ありがとうございます。

私は無事です。

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この写真で伝わるかどうか分からないが、畑の作物は倒れたりもした。

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田んぼも一部の稲が倒れていた。

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長雨に加えて、台風の上陸とは、今年の秋の天候は、かなり厳しい。

Love Farmers Conference 2015

確か昨年もそうだったと記憶しているが、今年も暑い暑い真夏から、残暑が無いままに、急に涼しい秋となった。

夏が短くなっているのかなあ?

そして、このところ、しばらく秋雨が続いている。

長雨のせいで、畑が乾かず、秋の種まきが進まない。

秋の種まきは、1日遅れると、収穫が1週間遅れると言われている。

種まきが1週間遅れると、その作物はちゃんと育たずに、収穫できずに全滅ということすらある。

そんな大事な時期に、3泊4日も田畑から離れることになった。

ちなみに、田んぼには早々とスズメがお米を食べに来ているが、まだスズメ対策はできていない。

この4日間は、田んぼのお米が食べ放題だね。

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9月3日~6日の3泊4日間、静岡県浜松市天竜区春野町にある「はるの山の楽校」で開催された、「第1回 ラブファーマーズ・カンファレンス」へ行った。

第1回 ラブファーマーズ・カンファレンス
http://www.lovefarmersconference.com/

アメリカ合衆国カルフォルニア州モントレー海岸にある国際会議場で開催される「エコ・ファーマーズ・カンファレンス」をモデルにして、日本で開催した第1回めのカンファレンスとなる。

私は、全国の有機農家が一同に集う大会だと思っていたのだが、実際に行ってみると、有機農家だけではなく、もっと広く、様々な面白い人達が集うカンファレンスであった。

もちろん、農家でない人も集い、楽しんでいた。

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私は、初日こそは、小川町の田畑が心配でならなかったが、一晩眠って、翌朝に山の中で目覚めると、もうここに自分が住んでいるような気分になり、田畑のことはしばし忘れて楽しむことができた。

そう、「はるの山の楽校」は、その名の通り、山の中にある。

山の中は、最高に気持ちが良い。

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そして、コンビニも自動販売機も無い、この山の中に集った人々は、ある種の共同体のような意識も芽生えていたかもしれない。

辺境の地に隔離されて、嫌でもみんなと仲良くしなければならない状況となり、人々の交流もしやすかったに違いない。

同じ釜の飯を食うこと、寝食を共にすることに、とても意味があったと思う。

その「食」は、全てオーガニック食材の飲食物であった。

ご飯がおいしかったのは言うまでもない。

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講座やワークショップは、どれも面白かった。

司会の人が言っていたが、こんなことはあり得ないのではないかというくらいの凄い講師が集まっていたようだ。

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どことなく、東南アジアの山の中にある農場にいた頃を思い出したり、ジャンルは違うが、私がよく足を運んでいた、「山形国際ドキュメンタリー映画祭」を思い出していた。

どこかしら共通する思いを持った人々が集い、語り合い、学び、楽しむ。

そんな雰囲気が何となく似ていた。

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もうすぐだが、10月8日~15日に、山形国際ドキュメンタリー映画祭2015は開催される。

さすがに稲刈りの時期であるし、私は行くことはできないのが残念だが。

山形国際ドキュメンタリー映画祭
http://www.yidff.jp/home.html

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3泊4日間の滞在を終え、小川町に帰ると、相変わらず雨が降っていた。

私が不在中も、ずっと雨が降っていたのであれば、どうせ農作業は進まなかっただろうから諦めがつく。

しかし、小川町の有機農家友だちに聞くと、パラパラは降っていたが、農作業はできるくらいであったそうで、「農作業は進んだよ。」と言っていた。

…聞かなきゃよかった。